アクリル加工とは

アクリルを使うことでLEDの光を直接見せるのではなく
光を面で発光させることができるので、従来のLED加工とは違った
柔らかい光を演出でき、手法によって色々な加工が可能になります。

アウディやBMWの純正ヘッドライト、テールのような
デザイン性のあるヘッドライト加工、テール加工を
ワンオフで造りたいという思いから、色々な加工に取り組んでいます。
 
形だけでなく、文字やロゴも刻印できるので
ブランド名、ショップ名や、チームの名前もライト内で発光させることができます。

 
 

アクリルを使った加工方法

アクリルを色々な手法で加工することが可能です。
スペースの問題などで、どの手法になるかは車種によっても区々です。
 
大きく分けて2つのプランとなり
ご予算に合わせてご提案させていただきます。
・標準作業 = レーザーカットしたアクリルへ拡散処理を行う
・こだわり作業 = レーザーカットしたアクリルのエッジを
斜めに落とす、アールをかけるなど3D構造で細かい部分へも
こだわりを持って作業を行います。
※ご指定がない場合は標準作業で製作となります 


 
□立体成形□

※こだわり作業での製作例
単にアクリルを使うだけでなく、ディテールに拘る場合に使う製法。
厚み、奥行きなどによって可否がございますが
製作時間に余裕をいただける場合はお客さまご希望の成形や
弊社の感性で取り入れるなどご対応させていただいております。

 

 

 

 

6 5
3 4
11 31
1-2 IMG_8117
IMG_7997 IMG_8009
45 37
65 54

 

19 4-2 6-2

 

b a5

 


 
□インナーへの埋め込み□

主にヘッドライトで使う手法で、インナーをカットしてアクリルを埋め込む。
狭いスペースでもキレイに発光させることができます。

18 26
45 132
37 46

 


□削りだし□

その名の通り、アクリル板やブロックから削りだします。
立体にすることができるので、自然な形に加工できることが多いです。

54 47
64 74
83 92

 


□フィン□

表面処理したアクリルの断面や横面を光らせる手法。
こちらも立体感を出すことができます。

103 55
113 122
133 142

 


□パネル□

アクリルをはめこむベースごと模る手法。
手作業では困難な凹カットが行えるため、ガラッと印象を変えることが可能。

151 161
171 181
19 231

 

この写真は、型を元にデータを製作している段階です。
分かりやすいように色を入れてみました。

この段階で、おおよその完成イメージを描いておきます。

ba31f3f41631609ab9531170344631e4d6fff10d3b2e6904b2bf1b03c4a0a97d

データを見ると、歪んでいるように思うところもありますが
実際のライトの中に、真っ直ぐな直線なんてほとんどありません。
その為、初歩段階の型を取る作業は非常に重要になります。

このデータを元に組み上げていったのが下の写真です。

言葉では簡単に書けますが、これまでの段階でも莫大な時間がかかっていますが
これから行う加工は、なお時間がかかります。

切るところまでは加工機が行ってくれますが
ここからの1つ1つのパーツの組み上げ、曲げ加工などは全て手作業です。

なのでアクリル加工は普通のLED加工より少々割高になるんですね^^;

17マジェスタ後期テールでの例

IMG_7463IMG_7467
 
 

アクリル加工での注意点

【ポイント 1】

これまで書いたことでも、大体は把握していただけたと思いますが
アクリル加工でまず初めにポイントになるのは『イメージの共有』です。

例えば

『アルファードのヘッドライトにアクリル加工』

『オデッセイのテールでアクリル加工』

多くの方はこのようにお伝え頂きます。

しかし、これではヘッドライトやテールの
どこに、どのようにしたいのかが全く分かりませんので
アクリル加工に限らず、参考になる写真や 簡易でもいいのでイラストなどで
お伝えいただくことが大きなポイントです。

これまでイラストでお伝え頂いた中でも
分かりやすかった例をあげるとこのようなイメージ図です。

 
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この例はとても上手に書いて頂いた例ですが
私達も非常にイメージしやすく、スムーズにお見積もりもご案内できますし
スムーズに加工に入ることが出来ますので
何回も何回もご連絡をくり返し、お客さまがストレスを感じてしまうこともありません。
(もちろん私達は何度でもご連絡させていただきますが^^)
 
 
加工例にあるのと同じデザインの場合は
写真を貼ってご連絡いただければOKですが
ご自身でイメージされているデザインの場合は
出来る限りこのようにお伝え頂ければ、ご連絡も加工もスムーズに進みます。

【ポイント 2】

こちらもアクリル加工に限ったことではないのですが
加工の際は、上に書いたように型取りから組み立てまで
ほぼ全ての作業が手作業によるインナーのカット、削り込みが必要なため
インナーに触る回数が桁違いに増えます。

ヘッドライトやテールのインナー(中のメッキ部分)は
外装パーツと違い、非常に弱いのです。

そのため、個体差はありますが
カットするためのライン出しのマスキングテープを剥がすと
メッキが剥がれてしまう場合も、少なくないです。

出来る限り剥がれないように工夫しながら作業はしていますが
それでも剥がれる場合がありますので
インナー塗装を行わない場合でも場合によっては塗装が必要になるケースがあると
予めご理解下さい。

ただでさえ慎重にマーキング、カットする必要があるため
その点は予めお伝えさせていただきます。

また、インナー作業の際は手袋着用で行っていますが
触っただけで汚れたり(メッキはホコリをよせつけます)
触ることによる小傷が入ることが多いです。

もちろん汚れた際は、マイクロファイバータオルなどで
やさしく拭きとりますが、拭くこと自体が傷を入れる原因でもありますので
メッキ残しの場合は、少々の汚れや小傷などは覚悟していただく必要があります。

加工するメリットは皆さんお分かりいただいていると思いますが
あえてデメリットもお伝えしておきたいという弊社の趣旨です。

 
 

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